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Converted by Falcon Hive

2010/8/15(日) 渋谷O-Nest

 BabyshamblesのメンバーであったAdam Ficek氏が渋谷は円山町O-NestでアコースティックライブとDJプレイをするとの噂を聞きつけ潜入してきました。このイベントのタイトルはStyle Band Tokyo、前日までに京都や名古屋でも開催され今回で三周年を迎えたインディイベントとのこと。The CarbonのKaiと一緒に行ってきました。

  筆者がハコに到着したのは20:30過ぎ頃、am/pmの横のエレベーターから6階へ上がり受付を済ます。フロア内はレストランの店内のような雰囲気。エレベータを降りるとすぐ受付がありそこが支払いレジのような趣、間接照明で明るい店内、既にフロア(ステージではない)上でバンドmojaがガンガン音を出して演奏しているのが受付中に横目で見える。Lightning Boltさながらのフロアライブ。観客と演者が同じ目線であるこの光景からイベントのアンダーグラウンド志向の強さがうかがえた。

  あまりの人の多さに面喰いながら、ひとまず6F(Floor Live Stage)から5F(Style Band Stage)へ店内奥の螺旋階段で下りていった。こちらのステージではDJがプレイ中。照明は落としてミラーボウルとライティングが使用されているライブハウスの趣。お酒を購入直後、SOIL & “PIMP” SESSIONSの社長みたいな顔したMCが観客を鼓舞すると「Buffalo’3」というバンドのライブが始まった。Vo/GとBaとDrのスリーピース。全員黒のTシャツに黒のパンツ。黒のバンダナで顔を覆っての登場。その様はカラーギャングのようであった。ギターにディレイエフェクトをかけディスコのリズムでハイテンポ、フィードバックで轟音を鳴らす一幕もありステージ直前の女の子は跳ねて踊っていた。

  カジュアルな佇まいのAdam このバンドの演奏をしばらく見てまた6Fに上がる。そこにはまぎれもなくAdam Ficekがいた。すでに本人が観客に取り囲まれながらアコギ一本担いでサウンドチェックを行っている真っ最中。7:3分けにFred Perryのポロシャツ、ロールアップジーンズにローファーというBabyshamblesでドラムを叩いていた時とは対極。とてもカジュアルだ。少々緊張気味だったのかマイクのシールドに足が絡まってしまったり、シャンブルズのPipedownのイントロを爪引いたりと落ち着きなく表情も硬かったような気がする。

  ライブでは約30分間、彼のソロプロジェクト「Roses Kings Castles」の曲を。彼一人の弾き語りで他にパーカッションなども全く入らず非常にほのぼのした飾り気のない雰囲気の演奏だ(周りは酔っ払いばかりでとても騒がしかったが・・・)。観客の手拍子が手伝って後押しする清々しい声とギター。頑張って演奏している様に見えるAdamのほほえましい表情と光景を垣間見た。シャンブルズのダーティーさとパンキッシュな部分とは全く関連性のない音楽性だったので、元々こういった落ち着いた音楽をやりたかったのか?とBabyshamblesファンとして入った僕としては困惑させられる部分もあった。とはいえBabyshambles自体、Libertinesに変わる“Peter Dohertyという男”にとっての活動の場であったことは言うまでもない。バンドを形成している要素はほぼ彼の独占市場だと言っても過言ではないし一部報道ではバンドをクビになったらしきAdamの心情を察するにシャンブルズの音楽性から遠くかけ離れていても何の不思議もなかったのかもしれない。KaiはCDを購入、Adamにサインと写真を頼んでいた。Meet&Greatのような光景が自然発生。いい人さのにじみ出たライブだった。

  さて時間も遅くなってきた23:00。次はDJプレイだ。Libertines、The Kinks「You Really Got Me」、Babyshambles「Delivery」やBlur「Park Life」。Steppenwolf「Born To Be Wild」など予想通りのUKな選曲。明らかにシャンブルズファンの盛り上がる女の子達、方やインディーな選曲にあまり興味を示さない客と半々といった感じ。それでもなんとなく一生懸命さが伝わってくる。プレイ前に色々とスタッフに使い方をレクチャーされていたAdam。プレイ中はハラハラさせられる箇所が多々あり・・・・カットインが失敗して差し込む曲の冒頭コンマ何秒飛んでしまった場面が幾数回。とても悔しそうな表情で機材と格闘する彼は強気ではなく健気で思わず応援したくなってしまう雰囲気を持った男であった。

http://www.adamficek.com/

  こういった海外からのゲストを迎えてのロック中心のパーティーはどんどんやってほしいと感じました。ライティングも使用されてなく、終始客電付きっぱなしだし海外のバーやパブみたいな雰囲気のイベントだったので終始アップじゃなく緩い感じがいい。その分、観客の興味は音楽にスポットが当たってない感じで一部(会話だったり出会い目的の)バカ騒ぎしたいだけの客も約一名いて邪魔だったけど(タンクトップにハーフパンツ、ツーブロックの背の高い男性。一人で酔っ払って騒いでやたら前方へ行って人に絡もうとする。人に体を当てながら。体大きいんだから周りの人のことも考えましょう。あんたのような人はもう少し別な場所を選んで行ったほうがいい。ハイテンションの押し売りです。ウザがられます・・・)。

(2) Comments

  1. 海野かいブログ shellworld On 2010/08/30 5:16:00

    良い感じでかかれてるとおもいながら読んでいったら、
    最後の大男についての警告文で吹いた(笑)

    Kai

     
    searchndestroy On 2010/10/13 14:28:00

    あいついなかったらもっと楽しめたはず(怒)。

    Yosuke

     

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